――2.5、3、3.5、4号の4サイズ展開ですね。
天野(以下、天) はい。低活性のイカを狙うのに様々なシチュエーションをカバーできる4サイズのラインアップになっています。
――エギの大きさは、シーズンによって使い分けるのが基本でしょうか。
天 そうですね。秋のシーズン初期は小型の2.5号や3号、シーズンが進むにつれて3.5、4号を使うのが基本ですね。
――基本ということは、例外があるということですか。
天 はい。秋=小型、春=大型という図式はありますが、これはあくまで目安です。秋のシーズンでも意外といいサイズのイカがいることもありますが、そういうときは3.5号や4号が効果的になることもあります。逆に春でも小型がいることもあって、そういったときは3号くらいがちょうど良かったりします。
――なるほど。イカの「サイズ」を考えるのが重要なのですね。
天 そうです。ただ、イカのサイズだけではなく、イカの活性に合わせることもあります。エギに対する反応が極端に悪い状況や、寄ってくるが抱かない状況、アタリはあるが乗らない状況など、同じ低活性でも段階があるので、イカの活性に合わせたエギのサイズセレクトも重要です。
――風や波があるラフコンディションによってエギのサイズを変えることもありますか。
天 従来のエギだと、重量のある大きいサイズの方がフォールが安定するので、ラフコンディションの時にはサイズを大きくしたりします。しかし、エギ王 Kは風や波でPEラインが引っ張られても影響を受けにくく、非常にフォール姿勢が安定しているので、さほど気にする必要はありません。そのため、風や波に合わせるのではなく、狙っているイカのサイズや活性に合わせたエギのサイズセレクトをすることができます。
――なるほど。エギのサイズを上げずに狙えるというのは、タフコンディション攻略の大きなアドバンテージですね。スレイカは、サイズを上げると急に警戒心を持つことが多いので。
天 そうなんです。ただ、本当にコンディションが悪いときは4号とか大きいサイズのほうが、より安定したフォールを演出できるので有利になります。それと、とにかく飛距離を出したいとき、とにかくアピールしたいときなんかにも、4号があると便利ですね。4号の使いどころについてはこちらで紹介しています。