「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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07くに異状をあたえると共に擬餌をカモフラージュする意味も含まれてくるわけであります。魚は側線に釣やっているダナような水しイ癖ぶきや、遊誌泳音を発し別て、魚群の舜喰気を起こ0“させたり、鍔好奇心を起縄曳こさせたり面邸するもので球す。水しぶ“きで擬餌の”泳いでいるところの水面や釣元近が海面でポシャポシャことを発見する度合が大きいと云えます。従って幹糸は、やはり透明なナイロンテグスや三シ組ナイロンテグスを使うべきであります。特に撚糸を使用していると、たぐった時に、もつれやすく、擬餌を回転させる原因になったりするから、組糸を使用するべきです。組糸の先の適当なところに前述のロケットと呼ばれる漁具がついています。そのロケットと竹竿との中心で水面よりやや上に、くの字型の鉛、五十匁位を取り付けます。風の抵抗や波の動揺、船のローリングで、その鉛がぶらぶらとゆれ、ロケットの頭を複雑に動かし、ロケットの後の擬餌が、それに伴なった複雑な動きをするようにします。なお、鉛は時々水面にふれさせ、ボシャボシャとしぶきを上げたり、水をたたいたりすると、魚の誘導に効果があります。ロケット、ヒコーキ、その他の水面曳の曳縄漁具は日本中各所で考案され使用されていますが、この漁具はカシオ竿釣りの際のシャワー、撒水と同様に、海面に異状な刺激をあたえ、あたかもイワシ

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