「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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慧雲曇鐘謹撫義織I灘雲雲霧右舷から左舷○と、道具がリレー式にかわされて海中に沈下してゆきますが、魚の喰っている方は逆へまわして海中調に投じ入れま卿す。く船船の幅の広い柵船では③のよう僻に別に鉛を用意鋤しておいて、T柵ハッカーの部分群に簡単に取付.県け、その鉛を反島雌対側(上げてきた方)に投じ入れます。こうして左舷へ(又はは左舷から右舷その鉛ごと右舷から左舷へ、又に上に浮上してきます。魚がかかってきたものは図のように仕掛けされたところで、はずして逆の方向へ送られてまいります。こうして最下部の鉛が浮上したらオモテにある幹糸をTハッカーで取付け、幹糸を伸ばしてやります。この漁法の特長は、仙糸のもつれる心配がない、②操作が簡単で、早く仕事が出来る③魚のいる所にたえず釣針やエサがとどいている側だんだん魚が浮上してくる、⑤撒餌、コマセなどを船上から撒いたり、道糸に取付けると、ますます魚の喰いをよくする、⑥魚の掛かりがよく、魚の口を切らさず、魚を釣り落さない、等の特点が上げられますが、このようなことから漁獲は従来の一一倍’四倍の成果があり、しかも能率的で、体も楽であり、各地で取り入れられてきている漁法であります。表層から中層、下層と、どのような魚種にも好適で、漁獲率がよく操作上簡単です。この漁法の道糸と技糸に前述の三本組テグスを使用すると糸のもつれを防止し、たぐりやすく、水切れがよく、しかも137

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