「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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があります。イカ、タコ、イワシ、サンマなどの目は蓄光性の夜光塗料が付けてありますから、照度の少い海底にあっても一定時間は光りをはなちながら淋泳しているのであります。プランクトン、クラゲは従来のビーーールタコの足をより細く、より長くしてあり、水中でひらひらと良く動き、一本釣、立釣、点々釣、延細用として使大分県佐賀関の曳縄漁具用され、大きさも一寸五分から四寸まであります。マグロ延細用の餌料の不足、値上がり等が深刻化し、イカ、サンマの漁獲が不漁を伝えれる昨今、益ら々擬餌の持つ使命は、重要性を持ってまいりました。尚ゴールデンベイトは現在日本の各漁場や国外の所々で使用されておりますが、その模様について簡単にふれておきます。(マグロ、カツオ、ピンナガについて)三崎や焼津に入港したマグロ専用船、カツオ、マグロ、ビンナガ兼用船より、南方漁場において、曳細用として大型のタコ、イカを使用し、大きな成果をあげたと報告されている。また、カツオ、ビンナガ誘導漁具としての優秀性が、東海大学の大学丸の試験の結果で証明され、同大学井上元男教授より発表されております。⑪遠洋漁業関係57

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