「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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65ゴールデンベイトに喰いついた大型サワラB型ともに四寸五分から一尺三寸まで、五分から一寸の段階で各サイズ、規格されています。写真(六六頁)に示すようにA、B型は型状が大分違いますように、その深度、動き方が異なります。ゴールデン・へイトの試験操業のが出来上って来ました。山下式の擬餌に魚がよく喰いつくのは、魚が目や、聴覚、側線によって擬餌をたしかめたところ、型状が彼等の喰っている餌魚に見え、大きさがおおよそ似かよっていてその動きが柔らかい濫泳音を発し、餌としている小魚の腹や体のように光り輝く。要するに、魚達の食べている餌と擬餌とが同じに見えるから、魚は擬餌に喰いつくのであります。山下式材質はアスナロの木を使ひ、A型、B型潜水板の二種類が製作されております。A型、

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